薬膳の基本の考え方を知ろう★
こんにちは!然の膳です。
皆さんは「薬膳」と聞くとどのようなイメージがありますか?
そもそも、「薬膳とは?」と思われる方も多いと思います。
然の膳が考える薬膳料理とは病気にならない体をつくる「健康ごはん」
でも、そもそも薬膳って何?どうして体にいいの?と思われている方も多いはず。
薬膳が体に与える影響とその理由となる考え方、薬膳の基本についてわかりやすくご紹介します!
-目次- 1.薬膳とは、病気になる前に体質を整えるのが「薬膳」 2.食材の組み合わせのヒント~自分の体質を理解する~ 3.普段食べている食材には様々なパワーがある! |
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1.薬膳とは、病気になる前に体質を整えるのが「薬膳」
薬膳の考え方は、東洋医学の中医学に基づいています。東洋医学と現代の西洋医学の大きな違いは私たちの体にどう働きかけているか?です。
人間の体を「木」に例えると、木を支える土台を作るのが食事や睡眠、運動等です。健康な時はこの土台がしっかりしているので、栄養が体のすみずみまで行きわたり、「木」(体)は生き生きしています。ところが食事のバランスが崩れ、不規則な生活が続くと、土台が弱くなり、栄養が体のすみずみまで行きわたらなくなります。そして、葉っぱや花は傷んでしまいます。
この時、傷んだ葉っぱに着目して働きかけるのが西洋医学。弱った土台に着目して働きかけるのが東洋医学といえます。つまり、弱っている土台を強くする=弱っている体を根本から改善しようとするのが東洋医学の働きかけ。それを食で実現するのが薬膳なのです。
2.食材の組み合わせのヒント~自分の体質を理解する~
薬膳の世界では、我々の体は「気・血・水」という要素で体は支えられていると考えます。
①「気」は生きるためのエネルギーで、生命活動を維持する働きがあります。
②「血」は全身をめぐる栄養素で不足したり、停滞したりすると、体に不調が現れます。
③「水」は体の中の血液以外のすべての水分です。
この3つの要素の量と働きがバランスの良い状態が健康な状態。この一つでも乱れると体のあちこちに不調が起きるようになります。
私たちはそれぞれ体質があり、気・血・水が滞りやすかったり、不足しやすかったり、それぞれ特徴があります。例えば、水が滞りやすい人は「水滞」という体質で、水分代謝が悪く、むくみやすい体質になっています。自分の体調を理解して、体に合った食材を取り入れていくことが体質改善の近道といえます。
3.普段食べている食材には様々なパワーがある!
我々が普段食べている食材には様々な効能があります。薬膳の世界ではすべての食材を「五性」という5つの分類に分けます。これは体を温める食材か冷やす食材かを示しています。
夏は体に熱がたまりやすいので体を冷やす食材を取り入れます。例えばトマト、なすび、スイカ等です。
逆に冬は体を温める食材である、ニンニクや生姜、白菜等を取り入れると良いとされています。
また、日本には四季があり、旬の食材があります。旬の食材にはその季節に起こる体の不調を整えてくれる効果があると言われています。
例えば秋は、空気が乾いていて喉や肺が乾燥しやすい季節です。秋が旬の野菜や果物(さつまいも、くるみ、れんこん、梨等)は体を潤し、咳や痰を鎮める効果があると言われています。
まずは、その季節の旬の食材を食事に取り入れてみることが、薬膳料理への近道になります。
このようにそれぞれの食材の効能を理解して、食材と食材をうまく組み合わせ調理していくことが「薬膳料理」です。日々の生活の中で自分自身の状態を知り、状態に合わせて日々の食事を通して体調を整える。
食事こそが、自分の体を健康に維持してくれる大薬なのです。
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– 監修について –
監修 田中奏多(たなか・かなた) 東京TMSクリニック院長。BESLI CLINIC COO。医師・調理師。 東京・神田に「働く人の薬に頼らない心のクリニック」ベスリクリニックを2014年 共同創設。ベスリクリニックCOO:Chief Operating Officreとして 「社会のニーズに合わせた医療サービス」の構築を担当。 ハーバード大学TMSコースを修了し、2020年5月東京・恵比寿に TMS治療専門クリニックである 東京TMS(Tokyo total Mental Stress Clinic)クリニックを開院。 著書に『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』(アチーブメント出版)。 「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日)、 「爆報THEフライデー」(TBS)などメディア出演多数。 |
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